治療について
食育の話
歯科では歯だけでなくて、お口を通じての健康指導も行います。
食育という言葉が話題に上がって久しいです。病気になってから薬で治すより、日々の生活で健康にということです。
出版されてすぐに医院で抄読会やったんですが、いい本なので、スタッフのレベルもあがっているので、2回目再開。
世界人口は、推定値で70億人です(state of world population 2011, UNFPA)。そのうち飢餓人口は9億2500万人(TheUnited Nations World Food Programme)。13%です。
肥満人口は、19億3400万人で、28%です。飢餓人口より肥満人口が2倍以上というのは恐ろしい現実です。
同じ意味で、最近の疾患は、非感染症疾患が増えています。いわゆる生活習慣病の類です。糖尿病、高血圧、高脂血症など。これにも肥満というキーワードが登場します。
社会の歪みは最初に弱者に現れます。食に関しては、弱者とは子供です。食の歪みは、どうのようにして現れているでしょうか?
飢餓と肥満です。
子供の肥満は、2200万人と言われています。しかもその半分が、発展途上国の子供たちです。
ほんとうに弱者に現れています。
運動しない、テレビ+スナック菓子+ソフトドリンク。ファーストフード。
子供の興味を引くようなデザイン、安い、癖になるような味付け。
子供たちは、高カロリーのおやつに浸ってしまいます。
ということは、食育とは、安全な食材を選んでということなのですが、まずは簡単に肥満対策と考えたらいいでしょう。
のどが渇いたらジュースを飲む、おなかがすいたらすぐに何か食べる、夜更かしをして朝食が食べられない、こんな止めるのが楽な肥満対策です。
生産者のしっかりした食材をというのはそれからでもいいでしょう。
スタッフが学校の栄養学の講義で受けて印象に残っているは以下のことらしいです。
トランス不飽和脂肪酸はコレステロールを激増させるのでよくないらしい。ファットスプレッドといわれるスーパーの乳製品のコーナーでバター、マーガリンの隣にある安いマーガリンです。
おそらく非常に工夫されておいしくつくっているのですが、肥満のもとです。
菓子パンのカロリーはびっくりするほど高い400kcal〜500kcal。だいたい一日に必要なカロリーは
2000kcal以下ですから(体重と仕事により少し上下するけれど)、菓子パンをパクッと食べると1食分です。3食きちんと食べて菓子パン食べたら、2500kcalになっていまいます。
たまにはいいですけど、毎日食べると、肥満の完成となります。