ひがし歯科

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治療について

歯周病用語集

歯科衛生士のための歯周病用語集。出典付き。歯科衛生士用語

歯科衛生士のための歯周病用語集です。歯科衛生士用語集とでもいえるかも。日本語で案外まともな辞典がないんです。歯科衛生士免許を取得したのだからしっかり歯周病学の勉強をしてください。歯科衛生士で勉強している人はほとんどいないと世間に言われないようにしてください。

Furcation Arrow
上顎臼歯の隣接面の根分岐部病変に関して、上顎臼歯の近心根または遠心根に観察できる小さな三角形のレントゲン透過像のこと。歯槽骨の喪失が大きくなれば三角形が大きくなる(Hardekoph et al. 1987)。上顎臼歯の近遠心の分岐部も歯科衛生士はきちんと管理して下さい。

Howthorne Effect
ホーソン効果。心理学用語で、実験や研究の被験者になると注目されていると意識してパフォーマンスが良いほうに変化すること(Random House Dictionary of the English Language 1987)。
口腔衛生の研究において、Timothy J. O'Learyは、ホーン効果は結果を分析するひとつの変数として考慮すべきだと警告した。さらに個人的に参加する研究では、実験に参加したという意識がなくなってから行動は普段通りになると指摘している。だから短期間の研究は疑わしい(O'Leary 1970)。これも見解のひとつですけど。ウエスタンエレクトリック社のホーソン工場での実験に由来する。

Prophylaxis(Dental)
歯科医院での歯のクリーニング。歯肉縁上、歯肉縁下の歯面から、局所の刺激要因をコントロールするために予防法として、プラーク、マテリアアルバ、歯石、着色をスケーリング、ポリッシングで取り除くこと(Joblonski 1992; AAP 2001a)。

Riggs' Disease
John Mankey Riggsはアメリカ人の歯科医師で、歯肉縁下キュレタージを専門として歯周病治療を成功させた最初の開業医であると考えられる(Riggs 1876)。彼の考え方は広く受け入れられ、歯周病は彼の名前を冠して知られることとなった(Adair 1904; Carranza and Shklar 2003)。
昔話ですね。知ってましたか?

Risk Determinant
患者自身によって容易には変えられないリスクファクター。例。年齢、人種、性別、社会的地位、遺伝性質(AAP 1996a; Newman 1997)。

Root Trunk
セメントエナメルジャンクションから複根歯の根分岐部までの距離。
3つに分類される。
(1)短い。上顎で3mm。下顎で2mm。
(2)平均的。上顎で4mm。下顎で3mm。
(3)長い。上顎で5mm。下顎で4mm。
(Ochsenbein 1986)。
別の分類。
タイプA。歯根長の歯頚側1/3を占める。
タイプB。歯根長の歯頚側1/2を占める。
タイプC。歯根長の歯頚側2/3。
(Hou and Tsai 1997)。

Sinus Lift Graft
上顎洞挙上術。Hilt Tatum により紹介された移植術。歯根形のインプラント埋入のために、移植材を上顎洞のシュナイダー膜下に移植して、上顎骨の高さを増やす。
(Tatum 1986; Minsk 2004)
多くの臨床家によって広く使われている(Boyne and James 1980; Smiler 1997; Valentini and Abensur 1997)。
1998年、高い予知性があり効果的な治療法であるというコンセンサスが出された(Shulman and Jensen 1998)。ひがし歯科でも上顎洞挙上術はいち早くアメリカで習得して2000年より行っております。

Scaling
スケーリング
歯の表面から(歯肉縁上、歯肉縁下ともに)細菌性プラーク、歯石、着色を除去すること。(Ramfjord and Kiester 1954; Ramfiord and Ash 1979a; AAP2001a)

Scalloped architecture

Subgingival Culculus
歯肉縁下歯石。しばしば茶色、黒色でとても固く除去しにくい(AAP 2001a)。
=submarginal calculus
歯肉退縮を引き起こす(Everett and Potter 1959)。
syn)serumnal calculus, haemotogenic calculus, sanguinary calculus(Alexander 1969)。

Subpontic Osseous Hyperplasia
ポンティック下の歯槽骨の過形成。
ブリッジまたは固定性の義歯のポンティックの直下の異所性の骨の成長。
(Lorenzana and Hallmon 2000)
参考)subpontic osseous proliferation。
両方ともreactive subpontine exostosisに含まれる(Neville et al. 2002)。

Supportive Periodontal Therapy(SPT)
歯周病メンテナンス、歯周病リコールの代わりに1989年AAPで使われた(AAP 1989)。
(1)全身病歴、歯科病歴の更新
(2)他の口腔内軟組織検査
(3)歯の検査
(4)歯周病検査
(5)レントゲン検査
(6)歯石除去
(7)必要であれば選択的なルートプレーニング
(8)歯面のポリッシング
(9)効率的なプラーク除去についての説明
(AAP 1995)。
SPTに関するポジションペーパーが出ている(AAP 1998a, 1998c)。

Supragingival Calculus
歯肉縁上歯石。歯肉縁より上の歯の表面を覆っている歯石。一般に白色または黄白色で用意に取り除くことができる(Alexallder 1969; Jablonski 1992)

Synchronous Burst Hypothesis
歯周組織の破壊(アタッチメントの喪失)は特定の時期に起きるという仮説(例。思春期)。(Zimerman 1986).

Systemic Periodontitis
全身疾患に影響する疾患としての歯周病。
2002年に歯周病が全身疾患に影響するという意味で加えられた用語(Beck and Offenbacher 2002)
歯周病は、歯周病だけの症状よりも、全身疾患につながる可能性があるという疾患の過程として考えなければならないと結論づけられた。See also periodontal medicine.

治療内容ここまで