歯科医 東のウェブログ
低濃度のクロルヘキシジンの効果は?
Low concentration CHX effective
洗口剤のゴールドスタンダードはクロルヘキシジンであり、アメリカ合衆国では0.12%の濃度で、他の国では0.2%の濃度が現在利用できる。多くが保存のためにアルコールを含んだ組成になっている。クロルヘキシジンは、やや汚れ気味の口腔内の細菌レベルをコントロールするのに効果的である。いくつかの副作用がある。歯への着色、味覚障害、粘膜の灼熱感、刺激性。
スペインのマドリッドのコンプルテンス大学の研究者とベルギーのルーベンのカソリック大学の研究者が、サーポーティブペリオドンタルメンテナンスの患者において細菌をコントロールするために低濃度のクロルヘキシジン洗口剤をテストした。0.05%クロルヘキシジンは0.05%塩化セチルピリジウムやほかのアルコール抗プラークと併用された(?)。
テストグループは25人で、プラセボグループは22で、ベースラインのプラークと出血とPPDと細菌数測定して3ヶ月行った。与えられたマウスリンスは毎日2回、ブラッシングの後に30秒間使用された。全員が最初にクリーニングを受けた。
プラークレベルは、プラセボグループはやや増えた。テストグループは有意に減少した。プラークレベルは違うのに、歯肉炎レベルは両方のグループともに同じように減少した。ベースラインにおいて、テストグループは高い出血を示したが3ヶ月でテストグループに一致して有意に減少した。
テストグループは、PPDが少し減少した。着色と灼熱感はテストグループでは14人で、プラセボグループでは4人だった。
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新しい低濃度のクロルヘキシジンと塩化セチルピリジウムのマウスリンスは歯周病のメンテナンス患者のプラークコントロール用にまもなく発売されるかもしれない。
やはりクロルヘキシジンは着色はあるのだなぁ。
クロルヘキシジンと塩化セチルピリジウムを混ぜるってなんでもありなのか。
Escribano, M., Herrera, D., Morante, S., Teugheis, W., Quirynen, M., Sanz, M.: Efficacy of Low-Concentration Chlorhexidine Mouth Rinse in Non-Compliant Periodontitis Patients Attending a Supportive Periodontal Care Programme: A Randomized Clinical Trial. J Clin Perio 37: 266-275, 2010.
2010-05-23