歯科医 東のウェブログ
歯ブラシを使った歯肉炎の診断
Toothbrush diagnosis of gingivitis
いろんな歯肉の指標があって、歯肉炎の有無と歯肉炎の程度を決めるのに使われる。GBIはポケット測定後の出血の有無で決まる指標で、「使いやすくて、信頼できる」と考えられている。
この指標で入学前の子供の歯肉炎の測定をするのは難しいかもしれない、時間がかかるし、子供もうれしくない。だから、ブラジルのポルトアレグレのリオグランデドソル大学の研究者が、歯科でのブラッシングが同じ情報を提供しないかどうか調べた。
被検者は虫歯や修復物がないけれど、10%以上の歯肉出血がある3歳から6歳の年齢。
34人のこどもの半分が最初にGBIで検査されて、15分後に歯ブラシで検査された。
残りの半分は、反対の順に検査された。3−4日の消去期間の後、初日と反対の順で検査した。
歯科でのブラッシングによるテストは、歯磨剤なしで、6分画、1ブロック10秒のブラッシングで出血があるかどうかを、1歯あたり4点で記録した。
2つの歯肉炎の検査は85%が一致したことが示すように高い相関があることが示された。2つの歯肉炎検査には有意に違いは認められなかった。検査の順序は結果に影響しなかった。
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歯科でブラッシングしてもらうことは、歯肉出血を調べたり、子供の歯肉炎を調べる信頼できる方法だ。これはなかなかいい。
Mariath, A., Haas, A., Fischer, C., Araujo, F., Rösling, C.: Professional Toothbrushing as a Method for Diagnosing Gingivitis in 3 to 6 Year-Old Preschool Children. Oral Health Prev Dent 7: 315-321, 2009.
2010-05-26