歯科医 東のウェブログ
スイスではお口の健康は向上している
Dentistry and oral health improving in Switzerland
Kuonen, P., Huynh-Ba, G., Krummen, V., Stössel, E., Röthlisberger, B., Salvi, G., Gerber, J., Pjetursson, B., Joss, A., Lang. N.: Restoration Margins in Young Adolescents: A Clinical
and Radiographic Study of Swiss Army Recruits. Oral Health Prev Dent 7: 377-382, 2009.
スイスでは兵役は若い男性が全員義務であり、そのため国の人口のクロスセクション研究ができる。スイス陸軍の兵隊はこの何十年間、数回、研究されてきていて、臨床的とレントゲン的な所見を提供している。過去の研究によれば、補綴物のオーバーハングが高い率でみつかって、少なくとも兵隊の60%にみられた。15年後の1988年には33%に減った。
スイスのベルン大学の研究者が最近のスイス陸軍の兵士のレントゲンを評価して、補綴物の割合と、マージンのオーバーハングの割合を調べた。サンのスイス陸軍基地にいる若者が研究に参加した。このグループは平均年齢20歳の兵士が600人以上含まれている。デジタルレントゲン撮影で、補綴物とオーバーハングと歯槽骨レベルを評価した。臨床的指標は、プラーク、歯肉炎、ポケットとアタッチメントを測定した。
検査部位の4.2%だけが補綴されていた、ということは、歯面の95.8%がカリエスフリーだった。充填物の数は1985年から2006年までに1/4になった。
オーバーハングはグループの補綴物の14%にみられ、それは過去の研究より小さかった。これは前の33%に比べると、半分に減った。
アマルガム充填は94%で、レジン充填は6%だった。
2010-05-28