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ホワイトニングにライトは必要か?
ホワイトニングと光照射の話。
強化型ライトの有無でホワイトニングを比較した結果は、研究者により異なる。ある研究では効果があることになっており、逆の研究もある。
オハイオ州のコロンバスにあるオハイオ州立大学の歯科衛生士学科の研究者が、Philips傘下のDiscus DentalのZoomのライトの有無でホワイトニングを比較した。
被験者は25%過酸化水素ジェルとZoom2でホワイトニングをする49人。全員が歯肉保護のためDiscusの光硬化型レジンダムを使用した。ホワイトニングジェルを上下顎前歯に2mmの厚さでおく。
ジェルは無作為に左右どちらかにおかれ、アークライトを15分間直接る。ジェルをいったん完全に除去し、新しいジェルに交換する。これを15分ごとに3回行った。反対側はライトなしで15分を3回行った。
被験者は1週間後、2週間後に来院し、シェード測定と冷水痛の有無を調べた。
1週間の時点で、ライトを使った方が上顎前歯はシェードが下がっていた。2週間の時点では、違いは認められなかった。被験者自身は、1週間でも2週間でも違いを認めなかった。冷水痛はほんのわずかにあっただけだった。
25%過酸化水素ではライトを使っても1週間の時点では少しだけライトなしより白くなるくらいです。
Henry, R., Bauchmoyer, S., Moore, W., Rashid, R.: The Effect of Light on Tooth Whitening: A Split-Mouth Design. Int J Dent Hygiene 11:151-154, 2013.
2013-08-12