歯科医 東のウェブログ
キシリトール入りグミベア
キシリトール入りガムの代わりにグミベアをという話。
3回から5回キシリトールのガムを咬むとストレプトコッカスミュータンスレベルが下がり、酸のレベルも下がり、pHが上がり、虫歯予防になる。
キシリトールはガムで提供されることがほとんどである。しかし子供が学校でガムを噛むことは推奨されないか、禁止されている。食べてからのガムの処分が問題とされている。
学童のための別のキシリトールの提供の方法は、飴、とくにグミベアである。
ワシントン大学の研究者が、Santa Cruz Nutritionals社の5gのグミベアを使用した。すべてイチゴ味で、赤または緑色。1.3gキシリトール含有または3.7gマルチトール含有。
3グループに分けた。
1)キシリトール入りを4つ(キシリトール15.6g/day)
2)キシリトール入りを3つ。マルチトール入りを1つ。(キシリトール11.7g)
3)マルチトール入りを4つ。(マルチトール44.7g/day)
被験者は、2つのいなかの学校の1年生から5年生まで154人。
キシリトールに慣れるために、生徒は6日間かけて、グミの量を1個から3個に増やした。
生徒はグミベアを6週間にわたり。学校で毎日3回食べた。
ベースラインで42人がストレプトコッカスミュータンス陽性ではなかった。
5週間後、38人がストレプトコッカスミュータンス陽性から陰性に変化した。
3グループとも細菌レベルは減少したが、x15.6gとx11.7gのグループに有意差は認めなかった。
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グミベアの製品も日本で出るかもと一瞬考えますがガムでもキシリトールが適正量入ったものは1製品になってしまったので、グミベアもキシリトールをちょっとだけ入れて、キシリトール入り!と書いたようなのだけが出るのかなぁと予想。
Ly, K., Riedy, C., Milgrom, P., Rothen, M., Roberts, M., Zhou, L.: Xylitol gummy bear snacks: a school based randomized clinical trial. BMC Oral Health 8:20, 2008.
2012-10-15