歯科医 東のウェブログ
口腔乾燥症の検査
口腔乾燥症を自覚しているひとは少ないようです。
唾液分泌減退は、唾液の減少したという客観的尺度である。口腔乾燥症は、口が渇くという主観的な感覚である。服薬が増えると、副作用として唾液分泌減退が起こり、重度の口腔乾燥症になる。
Navazesh による口腔乾燥症のスクリーニングのためのアンケートは、ドライマウスの患者を識別するためにつくられたものであり、口腔乾燥症に関するもっともふつうの主観的な問題を調べるためのものである。
唾液分泌減退を客観的に評価するために、Challacombeスケールを使用した。唾液量の低下を自覚していない唾液腺機能低下症のひとがいる。この研究は、口腔乾燥症のためのスクリーニングのアンケートを使って、客観的な口腔乾燥症のスコアをつけることである。
口腔乾燥の臨床症状のあるひと20人が口腔乾燥症のアンケートを受けた。歯科衛生士が被験者全員にChallacombe スコアをつけた。Challacombe スコアのパラメーターによると、被験者の55%が中等度の口腔乾燥であり、45%が軽度の口腔乾燥であった。アンケートの70%が唾液が少ないと答えていた。
被験者全員が口腔乾燥の臨床症状を示していたが、30%が口腔乾燥症の症状の経験がないと答えた。
唾液減少があるひとがなぜ自覚していないのかはさらに研究が必要である。アンケートに問題があったのかもしれない。スクリーニングには、口腔乾燥症の客観的および主観的な質問が用意されるべきである。
---
口腔乾燥症を自覚しているひとは案外少ないようです。歯科医院で検査してもらいましょう。
Douglas, L.M.: Investigating the Relationship between Clinical Oral Dryness Scores and Xerostomia Screening Questionnaire Responses. OHU Action Research 11A-12, 2013
2014-03-04