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歯肉縁下用のグリシン粉末
グリシン粉末の有用性の話。
グリシン粉末は大きさが重曹の1/4であり、それと形状がよいため、歯周組織に非侵襲的である。
エアーポリッシングは、重曹が歯周組織に傷害を与えるので、歯肉縁上に制限されてきた。グリシン粉末のエアーポリッシングは、歯肉縁下に快適に使用できる。
ドイツのミュンスターのヴェストファーレン・ヴィルヘルム大学の研究者が、重曹のエアーポリッシング、グリシンのエアーポリッシング、グレーシー7/8とコントロール(治療なし)を比較した。
クアドラントごとに唇側、舌側を治療し、当日歯肉縁を生検し、14日後に再び生検した。治療中はアルミホイルを隔壁に使用した。
マイクロスコープでの検査では、歯肉溝組織に、コントロールとグリシンとの間に違いを認めなかった。
重曹とキュレットでは違いを認めなかった。傷害スコアを1から4に分けた。治療なしのコントロールとグリシンが1。重曹が3。キュレットが4。
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グリシン粉末のエアーポリッシングはよさそうです。
Petersilka, G., Faggion, C., Stratmann, U., Gerss, J., Ehmke, B., Haeberlein, I., Flemmig, T.: Effect of Glycine Powder Air-Polishing on the Gingiva. J Clin Perio 35: 324-332, 2008.
2014-02-22その他の記事
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