歯科医 東のウェブログ
フロスと歯間ブラシ、どちらがよいの?
歯と歯の間の掃除の道具
唇側、舌側、咬合面のプラーク除去は、ハブラシでうまくできるが、隣接面のプラーク除去は効果的にできない。フロス、木の楊枝、プラスチックの楊枝、ラバー製の楊枝、洗口剤、歯間ブラシなどは隣接面のプラークに届く。
オランダのアムステルダムの歯科アカデミックセンターの歯周病科の研究者が、歯ブラシや他の歯間部の清掃器具、フロスやつまようじなどと比較しての歯間ブラシの効果の評価論文をレビューした。
このテーマで234本の論文があったが、お互い十分比較できる同じテーマの9本の全文論文がみつかった。システマチックレビューは除外のプロセスが大切で、研究者が類似のプロトコール、検査をしていあるかを調べると、それを満たす標準化されて比較に耐えられる論文の数はほんの少しになる。
9つの研究はどれも少なくとも4週間の期間で行われている。多くの会社の歯間ブラシを使用している。結論では、歯間ブラシは、歯ブラシ、フロスと比較して、より隣接面のプラーク除去に効果的であった。さらにフロスよりPPDの数値も効果的に減少させた。
よくあるつまようじのように、断面が三角型の歯間ブラシが歯間部に適合して、組織の良好な治癒に効果的であることが示唆された。また個人の口腔内の状態や能力や日常使いやすいということに応じて製品を選択することも重要であると指摘している。
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プラークは隣接面で多くたまり、他の歯の表面より隣接面でのプラークの方が酸性度が高いので隣接面のクリーニングは非常に大切です。
歯間ブラシが入る隙間があるのなら、歯間ブラシが一番効率がいいです。
ひがし歯科ではライオンのDENT.EX歯間ブラシをお薦めしています。使いやすいですよ。
Slot, D., Dörfer, C., Van der Weijden, G.: The Efficacy of Interdental Brushes on Plaque and Parameters of Periodontal Inflammation: A Systematic Review. Int J Dent Hygiene 8: 253- 264, 2010.
2010-09-22