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クロルヘキシジンの着色
クロルヘキシジン洗口液は長期に使用すると着色を免れない。
クロルヘキシジンはお口の細菌を効果的にコントロールするためのゴールドスタンダードである。様々な濃度のものが利用可能であり、アルコールの有無も選択できる。
スイスのチューリッヒ大学の研究者が、0.05%のクロルヘキシジンで、セージ、メントール、没薬、15%エタノールを含むパロデントサンという製品の新しい組成を評価した。
2つのテストを行った。最初は細菌バイオフィルムでの効果、次に歯と修復されている歯の表面の着色について。口腔バイオフィルムを培養するためにハイドロキシアパタイトのディスクを使用した。ディスクは48時間以内に6回コントロール溶液と試液に浸けた。バイオフィルムに覆われたディスクを64時間培養した。
着色を調べるために子牛のエナメル質と象牙質のサンプルを使用し、コンポジットレジンとグラスアイオノマーを充填物として使用した。最初にヒトの唾液に浸けて、中性水で洗ってから、クロルヘキシジン洗口液に浸けた。数種類のクロルヘキシジン洗口液を使用した。
コントロールのクロルヘキシジン洗口液はバイオフィルムをほぼ完全に減少させた。クロルヘキシジン+エッセンシャルオイルは効果が弱かった。
すべてのテストクロルヘキシジン洗口液とコントロールのクロルヘキシジンに着色があった。象牙質が一番着色した。
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やはりクロルヘキシジンを長期に使用すると着色は免れないなぁ。
Hofer, D., Meier, A., Sener, B., Guggenheim, B., Attin, T., Schmidlin, P.: Biofilm Reduction and Staining Potential of a 0.05% Chlorhexidine Rinse Containing Essential Oils. Int J Dent Hygiene 9: 60-67, 2011.
2011-04-26