歯科医 東のウェブログ
ヒアルロン酸の洗口液
洗口液は使ったほうがよいのですか。
ヒアルロン酸は、ヒアルロナンとして知られるグルクロン酸とN-アセチルグルコサミンから成る直鎖多糖である。ヒアルロン酸は結合組織の結合剤であり、安定性と弾力性をもたらす。ヒアルロン酸は創傷治癒の初期段階に関連し、組織の再生を促進し、骨再生にも関連する。新しい情報によれば、ヒアルロン酸は、マトリクス・メタロプロテイナーゼとプロスタグランジンを破壊するので、抗炎症作用があり、抗細菌効果があることが示唆されている。その抗酸化作用は、変形性関節症や関節リウマチの治療によい選択肢になる。
インドのカルナータカ州のSDM歯科大学の研究者が0.025%の非ある宋さん洗口液(Gengigel、イタリア)と0.2%クロルヘキシジン洗口液と香りを付けた水をコントロールにして比較した。Gingigelは細菌性プラークを減少させる働きがあるキシリトールを含んでいる。
実験室ではクロルヘキシジンがAa, Pg, Piを死滅させるのに一番効果があった。GingigelはAa, Piには効果があったが、Pgには効果がなかった。コントロールの水はすべてに効果がなかった。
次に、45人の歯学部の学生を対象にして4日間の洗口液を試した。プラークスコア、ブリーディングスコアをベースラインで調べた後に、すべての沈着物を除去して、プラークのない口腔内にした。学生は無作為にグループ分けされ、歯磨きやガムを噛むなどを禁止され、1日2回洗口液を使うように指示された。
コントロールの水を使用したグループは、クロルヘキシジンとGengiel洗口液のグループより、有意にプラークが多かった。ブリーディングスコアはすべてのグループで同じだった。
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とうとうヒアルロン酸の洗口液も出てきたのですね。でも洗口液のおすすめはやっぱりクロルヘキシジンです。
Rodrigues, S., Acharya, A., Bhadbhade, S., Thakur, S.: Hyaluronan-Containing Mouthwash as an Adjunctive Plaque-Control Agent. Oral Health Prev Dent 8: 389-394, 2010.
2011-05-01