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硝酸カリウムとノバミンを比べた
ノバミンとは?知覚過敏用の歯磨剤はどれが効くのか
ノバミンはもともと長骨骨折のための骨再生材料として開発された。小さな顆粒で、現在は、知覚過敏症に関係する露出した象牙細管を塞ぐための歯科材料で使用されている。
インドのDharwadの歯科大の研究者が歯磨剤を比較した。5%ノバミン含有、5%硝酸カリウム含有、コントロールとしてフッ素入り。研究には知覚過敏のある30人が参加した。歯面清掃を受けてから2週間後に開始した。ベースラインで知覚過敏を3つのテストで測定した。探針で触知刺激、エアーシリンジでのエアー刺激、冷水での刺激。
患者はランダムに3つの歯磨剤を割り当てられて、一日二回いつも通りにブラッシングして、ブラッシング後30分以内には飲食を避けるように指導された。2週間目と4週間目に知覚過敏を測定した。ノバミンと硝酸カリウムは、フッ素入りの歯磨剤より知覚過敏を減少させた。ノバミンは、硝酸カリウムより知覚過敏を減少させた。
円盤型の象牙質試料を同じように3つに歯磨剤でブラッシングして、2分後、10分後、30分後に象牙細管を調べた。ノバミンだけが象牙細管を閉鎖させた。硝酸カリウムは、神経伝達をブロックするだけで、象牙細管を閉鎖するわけではなかった。
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これからはノバミン入りの歯磨剤が増えるでしょう。
Salian, S., Thakur, S., Kalkarni, S., LaTorre, G.: A Randomized Controlled Clinical Study Evaluating the Efficacy of Two Desensitizing Dentifrices. J Clin Dent 21: 82-87, 2010.
2011-07-12