歯科医 東のウェブログ
ノバミン、硝酸カリウム、フッ素の比較
知覚過敏用の歯磨剤で一番よく効くのは何ですか。
知覚過敏症は、人口の57%に認められる。知覚過敏を抑制する歯磨剤の働きは２つである。１つは、露出した象牙細管を閉鎖する働き、もうひとつは、神経伝導を脱分極させる働きである。フッ素は露出した象牙細管を塞ぎ、硝酸カリウムは神経伝達を脱分極させる。ノバミンは新しい知覚過敏用の材料で、露出した象牙細管をふさぐ。
インドのプネの陸軍医科センターの研究者が、３つの知覚過敏用の歯磨剤を比較した。7.5%ノバミン(Soothe RX)、5%硝酸カリウム(Sensodent K)、0.4%フッ化スズ(Colgate Gel-Kam)。12週間、被験者は、歯頚部を探針で触知すると痛みを感じるひと120人。全員が研究開始前に、４週間超音波によるクリーニングを受けた。
知覚過敏は切歯、犬歯、小臼歯の唇側表面で、エアー刺激と溶けた氷水をマイクロピペットで歯頚部に滴下して測定した。被験者は痛みをVASで0から10までで答えた。2週後、４週後、１２週間後に測定した。
被験者はランダムに３つのテストのうちのひとつに割り当てられて、１日２回指定された歯磨剤でブラッシングして、30分間は飲食避けるように指導された。
すべてのテストで12週後には、知覚過敏は有意に減少した。ノバミンが他の２つより早く、効果的に知覚過敏を減少させた。
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もうすぐに日本でも発売されるんだろうなぁ。
Sharma, N., Roy, S., Kakar, A., Greenspan, D., Scott, R.: A Clinical Study Comparing Oral Formulations Containin 7.5% Calcium Sodium Phosphosilicate (NovaMin), 5% Potassium Nitrate, and 0.4% Stannous Fluoride for the Management of Dentin Hypersensitivity. J Clin Dent 21: 88-92, 2010.
2011-07-12