ひがし歯科

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歯科医 東のウェブログ

お口の健康と、糖尿病

歯科で糖尿病が見つかることがあります。

歯周病は、糖尿病の合併症として有名で、歯周病は代謝のコントロール異常があると増加する可能性がある。歯周病患者の歯肉縁下の細菌叢は、糖尿病であるひと、糖尿病ではないひとで違いは認められないが、糖尿病のひとは、炎症反応がひどくなる。

1993年Dr. Löeが、歯周病は糖尿病の第6番目の合併症と考えられるということを提唱した。最初の5つの合併症は、網膜症、腎症、神経障害、大血管の疾患、創傷治癒遅延である。糖尿病のひとはインスリン分泌障害またはインスリン作用への抵抗の増加のせいで、血中グルコース濃度が高い。そのため脂質、炭水化物、タンパク質に関する様々な異常が起こる。グルコース過剰を伴う病理メカニズムのため、糖化最終産物が形成される。 糖化最終産物は、血管壁の内皮細胞上と単核白血球上のレセプターに結合する。この機構は、糖尿病のの5つの合併症につながる。

このことは、歯周病への関連も説明する。歯周組織の炎症は、多くのサイトカインを口腔内から血中に放出し、それが全身に移動する。これらのサイトカインが引きがねとなり、全身の免疫反応が起こり、インスリンと拮抗する。歯周病が糖尿病の最初の兆候であるというケースもある。

タイプ2糖尿病である歯周病患者の30%が糖尿病であると診断されていない。
歯科医と歯科衛生士は、糖尿病の初期の兆候を見つける重要な役割を果たしている。

Lamster, I., Lalla, E., Borgnakke, W., Taylor, G.: The Relationship Between Oral Health and Diabetes Mellitus. J Am Dent Assoc 139: Suppl 5, 19S-24S, 2008.

2012-02-17 炎症 - 歯周病と糖尿病の関係 糖尿病と歯科
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