歯科医 東のウェブログ
歯科医と姿勢
歯科医師と首の痛み、背中の痛み。
歯科での姿勢の話。
歯科医師と歯科衛生士は、椅子に座り、静止した姿勢で長時間働く。仕事は、指や手首の反復動作と持続的で厄介な姿勢が多く含まれている。適切な姿勢をとらないと、人間工学により、筋骨格系疼痛が起きる。たまに起こる痛みは注意信号というわけではないが、持続的な痛みや不快感を無視していると、身体の障害が蓄積し、損傷や悪化を招き、仕事ができないようなことになる。
インドのインドールの歯科大学の歯周病科の研究者が、マドヤ・パラデシュ州の歯科医師500人を対象にして調べた。
被験者は、仕事に関連する痛みと仕事中の姿勢について、11項目のアンケートを受けた。被験者のうち、91%が身体の1ヶ所以上に痛みがあった。首の痛みと背中の痛みは32%で、肩の痛みは21%、手首の痛みが6%であった。9%が痛みがなかった。
人間工学から逸脱して姿勢で診療していると答えた被験者が多かった。歯周病専門医と歯科衛生士は、長時間の静止した姿勢と負荷のかかる反復動作のため、首や肩、手首の痛みを訴える傾向にある。一般開業医は背面下部と首の傷害が多かった。人間工学に基づいた治療台や設備を使用しているにも関わらず、臨床医は前傾姿勢で治療している。
Kanteskwari, B., Sridhar, R., Mishra, A., Shirahatti, R., Maru, R., Bhusari, P.: Correlations of Awareness and Practice of Working Postures and Prevalence of Musculoskeletal Disorders Among Dental Professionals. Gen Dent Nov/Dec 476-483, 2011.
2012-04-29