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緑茶とインフルエンザ
緑茶はインフルエンザを減らすかもしれません。
実験室での研究によれば、緑茶のカテキン類でインフルエンザの予防について、よい結果が示されている。カテキンはウイルスに結合し、ウイルスが宿主細胞に吸着するのを防止するので、インフルエンザを防ぐ。チアニンは、全身の免疫を増進する。
老人ホームにおいて、緑茶のカテキン抽出液でうがいをするとインフルエンザを予防できたということが小規模な臨床研究で示された。
静岡県立大学薬学部の研究者が、緑茶のカテキンとチアニンを含有したサプリメントの予防的な効果を測定した。
被験者は197人の、老人ホームの介護職員。
被験者の半分が、378mgの緑茶からのカテキンと、210mgのチアニンを含有したカプセルを処方された。残りの半数はプラセボ薬。
被験者は指定されたサプリメントを、11月から4月までの5ヶ月間、毎日服用した。
第一転帰は内科医によるインフルエンザの診断にした。
第二転帰は、実験室でのインフルエンザの診断にして、実験室での診断は、ウイルス抗原の測定を行った。
インフルエンザの発生率は、両グループとも低かったが、緑茶抽出液含有のグループは4症例で、プラセボ薬グループは13症例であった。実験室での診断は、緑茶グループでは1症例で、プラセボ薬グループでは5症例であった。
緑茶グループのインフルエンザは40日〜75日で発生した。コントロールグループでは、10日目から最後まで発生が続いた。
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これもまた昔から根付いているものはいろいろ利点があるということでしょう。
Matsumoto, K., Yamada, H., Takuma, N., Niino, H., Sagesaka, Y.: Effects of Green Tea Catechins and Theanine on Preventing Influenza Infection among Healthcare Workers: A Randomized Controlled Trial. Complement Altern Med 21(11): 15-21, 2011.
2012-04-25