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緑茶と うつ状態
緑茶は高齢者のうつ状態の改善に効果があるかもしれません。
何世紀もの間、緑茶は健康によいと信じられてアジアで消費されてきた。緑茶中の主要のアミノ酸であるテアニンが、脳の鎮静効果があることが動物研究で示されている。抗炎症作用やストレス軽減作用に緑茶が関連しているということが他の研究で示されている。
東北大学の医工学研究科健康維持増進医工学分野の研究者が、高齢者の緑茶消費がうつ状態をコントロールするのによい影響があるのかどうかを調べた。70歳以上のひと1058人にアンケートを行うことにした。入院中やグループホームにいるひとはいなかった。平均年齢は74歳で、43%が男性であった。
被験者は70品目の食品と飲料を1ヶ月間記録した。全身の健康状態と身体活動についての質問も含まれていた。30項目の高齢者うつ状態尺度にも回答した。
軽度のうつ症状はが34%に認められ、重度のうつ症状が20%に認められた。
4杯以上の緑茶を毎日飲む人では、うつ症状は44%少なかった。
このよい効果は、緑茶中のアミノ酸のチアニンか他のものである可能性がある。
更なる研究が望まれる。
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昔から生活に根付いているものはあとで調べてみると利点が多いですね。
Niu, K., Hozawa, A., Kuriyama, S., Ebihara, S., Guo, H., Nakaya, N., Ohmori- Matsuda, K., Takahashi, H., Masamune, Y., Asada, M., Sasaki, S., Arai, H., Awata, S., Nagatomi, R., Tsuji, I.: Green Tea Consumption is Associated with Depressive Symptoms in the Elderly. Am J Clin Nutr 90 (6):1615-1622, 2009.
2012-04-15