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プロバイオティックは虫歯の多い子におすすめ
プロバイオティックは虫歯の多い子にはお勧めですという話。
2つの市販のプロバイオティックが、う食原性細菌をコントロールするのに現在利用できる。
サンスターバトラーのペリオバランスとオラジェニックスのエボラキッズである。
ペリオバランスはラクトバチルス・ ロイテリ(Lactobacillus reuteri)を使用していて、エボラキッズはプロビオラ3というストレプトコッカス・ウベーリス、ストレプトコッカス・ラッタスの混合物を使用している。
シカゴの小児記念病院の研究者がペリオバランスとエボラキッズをカリエスリスクアセスメントシステムで中等度から重度のカリエスリスクがあると判定された子供を被験者にして調べた。
6歳から12歳の子供60人。28日間経口プロバイオティクストローチを毎日摂取した。
ベースラインの唾液サンプルが採取され、イボクラのカリエスリスクテストを使用してストレプトコッカスミュータンスとラクトバチラスを測定した。
カリエスリスクテストのプロセスは、唾液サンプルを2つの寒天培地で48時間培養する。
ストレプトコッカスミュータンスは青色のコロニーで、ラクトバチラスは白色のコロニーとなる。
カリエスリスクテストは6週間から8週間繰り返された。
テストグループは、終了時にベースラインと比較して、細菌数が優位に減少した。
ペリオバランスでは、ストレプトコッカスミュータンスが6.78減少して、ラクトバチラスが5.762減少した。エボラキッズはストレプトコッカスミュータンスが7.33減少し、ラクトバチラスが2.952減少した。
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市販だし、これはカリエスリスクの高い子供にはいいかも。
Cannon, M., Walsh, B., Vorachek, A., Kramer, S., Esterly, R.: DNA-PCR and CRT Results in Children After Probiotic Use. J Dent Res, Abstract 9, 2012.
2012-06-26