ひがし歯科

閉塞性睡眠時無呼吸症候群と慢性歯周炎の話。

慢性歯周炎は多くの全身疾患と関係していると言われている。慢性歯周炎(CP)と閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、全身的な炎症反応に関係する。2009年に発表されたオーストラリアの研究者の68本の論文はOSAとCPとの関連を示唆している。

台北医科大学の研究者が、OSAとCPの関係を大規模調査した。台湾の長期健康保険データベースは、100万人のレコードがある。このうち、OSAと診断された7000人以上のデータを抽出した。
年齢、性別、居住地域をあわせて、OSAでないと診断されている22000人をコントロールとした。
慢性歯周炎のデータも存在する。被験者の平均年齢は48歳、62%が男性。

喫煙、飲酒、高血圧、コレステロール値、糖尿病、閉塞性肺疾患を含む影響する因子を調整後、
CPとOSAには相関が認められた。OSAグループでは、34%がCPと診断され、コントロールでは23%であった。
このことは、慢性歯周炎と閉塞性睡眠時無呼吸症候群との間の因果関係を示唆するものではないが、２つの状態には関係がある。

口呼吸と慢性歯周炎と閉塞性睡眠時無呼吸症候群の関係は、言及されていない。

Keller, J., Wu, C., Chen, Y., Lin, H.: Association Between Obstructive Sleep Apnea and Chronic Periodontitis: A Population-Based Study.

2013-05-28

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