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口臭と舌の汚れ
舌苔に影響する要素。
健康なひとと同じく歯周病のひとでも、舌苔は舌の中央部や先端部に形成される。口臭の76%が口腔内に原因があると言われている。舌苔は口臭の原因の43%であり、歯肉炎と歯周炎は18%である。
ベルギーのルーヴェン・カトリック大学の研究者が、口臭外来の96人を被験者にして調べた。
被験者は、予約の2日前からは、タマネギ、ニンニク、香辛料入りの食事を控えるように指示された。さらに予約の12時間前からは、コーヒー、アルコール、タバコは予約の12時間前から控えるように指示された。さらに、当日の朝からは、ガムや、ミント、飴、マウスリンスを控えるように指示された。
問診表に記入。全身疾患、口腔衛生の習慣、固有の問題、食事。
臨床検査と口臭のための官能基テストを行い、舌苔の測定には、視診と舌背後部からスクレイピングしたものの重量測定を行った。硫化化合物をオーラルクロマ、ガスクロマトグラフィーで測定した。唾液の重量と組成も測定した。
官能基テストの値と、舌苔の値、舌苔の重量、オーラルクロマトグラフィーでのVSCの測定値には明らかな相関が認められた。
喫煙者や歯間部を磨かないひとや、柔らかい食品を好むひとは舌苔が多く、口臭の測定値が高かった。
Van Tornout, M., Dadamio, J., Coucke, W., Quirynen, M.: Tongue Coating: Related Factors. J Clin Perio 40: 180-185, 2013.
2013-05-24その他の記事
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