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唾液分泌量を計る
唾液分泌量の測定方法
健康指向で様々な検査が登場している。
リスク判定のために、問診や診査に加えて、血液検査、画僧診断が必要になることもある。
最近では唾液検査も使われることがある。負担が少ない。
唾液中のバイオマーカーは、アルコールや不法ドラッグの使用と同様に、口腔がん、卵巣がん、乳がん、HIV感染、シェーグレン症候群、虫歯、歯周病に関して診断情報になる。生命保険会社は、喫煙者のニコチンレベルとコチニンレベルをしるために測定する。妊娠や鬱に関連しての生理的変化は、唾液に現れる。
唾液の採取を規格化するのは難しい。 唾液採取について、1つの唾液腺から採取、または区別せずに採取するか、刺激下採取または非刺激時採取かには、量にも質にも有意差がある。
唾液の90%は大唾液腺からで、残りの10%は小唾液腺からである。唾液は、食物、細菌、歯肉溝滲出液に汚染されており、99%が水分で1%がタンパク質と塩である。
1日の唾液分泌量は、0.5リットルから1.5リットルである。小唾液腺は量的にはほとんどないが、粘膜に潤滑作用と保護作用を与える。
非刺激時唾液は、主に顎下腺から分泌され、漿液性のものと粘液性のものがある。刺激時唾液は、主に耳下腺から分泌され、完全に漿液性である。舌下腺は刺激時であれ非刺激時であれ、分泌が非常に少ない。
唾液分泌量が減少すると、会話、食事、嚥下、味覚に悪影響を及ぼす。口腔乾燥症の正確な診断には、客観的な測定値が必要になる。
ガム基質、パラフィンワックス、ゴム、シュウ酸などの刺激で唾液分泌させて、吐き出してもらう。
非刺激時の唾液は、前傾姿勢で口をあけて、容器にあつめる。
大唾液腺個別に唾液を採取するのは面倒で、カスタムデバイスが必要となる。
耳下腺からの採取にはModified Lashley cupやCarlson-Crittenden collectorが使われる。
顎下腺と舌下腺からの採取はワルトン管から採取するがいろんな装置がある。
たとえばWolff collcecttor
唾液検査はが増えているようです。
Navazesh, M., Kumar, S.: Measuring Salivary Flow: Challenges and Opportunities. JADA 139; (suppl 2): 35S-40S, 2008.
2013-04-12