歯科医 東のウェブログ
唾液腺機能低下ではありませんか?
初期の唾液腺機能低下を見つける。
口腔と全身の健康に対する唾液の重要性は、歯科以外では見落とされがちである。
唾液は、硬組織と軟組織の保護や、エナメル質の石灰化と再石灰化と消化に重要である。
口腔乾燥症は口腔乾燥が主訴であり、唾液分泌減退は唾液分泌を測定する。
加齢は唾液分泌減退の原因ではないが、老年になるにつれて服薬量が増えるため口腔乾燥症を起こる。
以下の4ステップは、初期の唾液腺機能低下の徴候をみつけるのに役立つ。
チェックその1。質問はVASにて処理する。
唾液は多いか?少ないか?
嚥下困難か?
食事中も口が乾くか?
乾物は、液体と一緒に食べるか?
チェックその2。全身の病歴。
唾液分泌に影響するもの。
シェーグレン症候群、関節リウマチ、強皮症、甲状腺機能低下症、鬱と摂食障害。
喫煙、飲酒、ドラッグの使用。
チェックその3.臨床的な評価。
視診ではどうか?
唾液腺開口部を診査、触診。
拡大しているか?圧痛があるか?
触診で唾液が出たか?
唾液が貯留しているか?
視診で口腔組織の乾燥をチェック。
舌圧子をつかって頬粘膜の乾燥を調べる。
齲蝕検査。
乾燥状態の兆候として、口唇が荒れてないか、割れていないかをチェック。
舌に関しても紅斑や溝状になっていないかをチェック。
チェックその4.以上の所見に基づいて、さらに診断のための検査が必要になる場合がある。
テストは、唾液分泌から唾液腺の生検にまでおよぶ。
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唾液腺機能低下が増えてます。歯科でチェックしてもらってください。
Navazesh, M.: How Can Oral Health Care Providers Determine if Patients Have Dry Mouth? JADA 134: 613-620. 2003.
2013-03-22