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インプラント周囲炎のための器具選択
インプラントには手用とパワースケーラーのどちらがよいのか。
インプラント周囲炎が起こる場合がある。
治療は、歯肉縁下の細菌バイオフィルムを減らすことを目的に、機械的清掃をクロルヘキシジンを併用して行う。非外科処置が奏功しないときは、外科的にフラップを開けて、明視野でバイオフィルム除去と洗浄を行う。
スエーデンのクリシャンスタード大学の研究者が、インプラント周囲炎の患者で、2種類の非外科的な機械的なデブライドメントを比較した。被験者は単冠のインプラントでのインプラント周囲炎がある患者31人。インプラント治療の前に、天然歯の歯周病を治療が終わっていた。
プロービングとブリーディングスコアをプラスチックプローブで0.2ニュートンで測定した。
歯肉縁下からプラークサンプルを採取した。機械的清掃を17人はチタン製のキュレットで行い、14人は、超音波装置で行った。機械的清掃の後に、ラバカップと研磨材でインプラントをポリッシングした。キュレットグループで3人、超音波グループでひとりが喫煙者であった。インプラント部のプロービング値は、2.8mmから5.5mm。
治療後の検査は、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後に行った。
両グループのプロービング値とブリーディング値と歯肉縁下の細菌に有意差をみとめなかった。
ブリーディング値はやや減少した(73から53)。
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機械的清掃だけでは不十分。
Renvert, S., Samuelsson E., Lindahl, C., Persson, G.: Mechanical Non-Surgical Treatment of Peri-Implantitis: A Double-Blind Randomized Longitudinal Clinical Study. I: Clinical Results. J Clin Perio 36: 604-609, 2009.
2013-03-02