歯科医 東のウェブログ
姿勢が悪いと口にもよくない
口呼吸者は姿勢が悪いという話。
口呼吸症候群は様々な問題がある。機能、構造、姿勢的生体力学、咬合、習癖。
姿勢のせいで、頭頚部が前傾になり口呼吸するようになる。姿勢が悪いと、筋肉のバランスがくずれる。特に腹部と横隔膜。筋力が低下する。
口呼吸は呼吸1回あたりの深さを制御する神経に影響を与える。横隔膜まで届かずに胸部上部に留まってしまう。このため、胸部拡張と肺上部に到達する空気の量が減少する。鼻呼吸が横隔膜を使ってゆっくり深く息をするのと比較して、口呼吸は、肩の動きと上胸部の動きから判別できる。
ブラジルのカンピナス州立大学の研究者が、8歳から11歳の子供のグループを対象にして、運動負荷と
呼吸筋力と姿勢を測定した。テストグループは、45人の子呼吸の子供で、コントロールは62人の鼻呼吸の子供。
全員が鼻閉塞を検査して、姿勢を調べられた。6分間の歩行させて、加圧呼吸を調べた。
頭位の以上は口呼吸の80%に認められ、鼻呼吸の48%に認められた。呼吸筋力と呼気、吸気を測定すると、口呼吸グループが低かった。口呼吸の子供は、頸椎で姿勢の異常が認められ、鼻呼吸と比較して呼吸筋力が低かった。
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姿勢が悪いとお口にもよくないです。
Okuro, R., Morcillo, A., Sakano. E., Schivinski, D., Ribeiro, M., Ribeiro, J.: Exercise Capacity, Respiratory Mechanics and Posture in Mouth Breathers. Braz J Otorhinolaryngol 77(5):656-662, 2011.
2013-10-04