歯科医 東のウェブログ
クロルヘキシジンバーニッシュ
むし歯菌を減らすためのクロルヘキシジンバーニッシュの話。
むし歯は多くの要因に影響される複雑な病気である。フッ素は何十年もエナメル質を強化するために使われている。フッ素バーニッシュは歯科医院での治療の第一選択である。クロルヘキシジンによる含嗽やクロルヘキシジンジェルは細菌レベルをコントロールするために使われる。クロルヘキシジンバーニッシュは、新しい製品で、クロルヘキシジン洗口剤の副作用に対処するものであり、ストレプトコッカスミュータンスを減少させることを期待されている。
インドの研究者が、7歳から8歳のこども50人を対象に、VivicareのCervitecクロルヘキシジンバーニッシュとコルゲートのDuraphatフッ素バーニッシュとを比較した。この研究は、下顎第一大臼歯の小窩裂溝に着目した。萌出時、この部位は完全に石灰化されておらず、むし歯になるリスクが非常に高い。
被験者に検査前の24時間ハブラシをしないように指示した。プラークを染色して、左右の下顎第一大臼歯の咬合面から除去した。1ヶ月目と3ヶ月目の終わりにプラークを採取した。
プラーク除去後に、指定されたバーニッシュを行った。全員が、5日目と10日目に2つのバーニッシュを行った。
採取したプラークからミュータンスレベルを測定した。両グループともベースラインでの細菌レベルは似ていた。1ヶ月の時点で、Cervitecバーニッシュグループにおいてストレプトコッカスミュータンスレベルが有意に減少した。Duraphatバーニッシュグループはミュータンスレベルは変化なかった。
3ヶ月の時点で、ミュータンスレベルは、CervitecバーニッシュグループはDuraphatバーニッシュグループの半分であった。
Sajjan, P., Nagesh, L., Sajjanar, M., Reddy, S., Venktesh, U.: Comparative Evaluation of Chlorhexidine Varnish and Fluoride Varnish on Plaque Streptococcus Strep Mutans Count - An In Vivo Study. Int J Dent Hygiene 11:191-197, 2013.
2013-10-25