歯科医 東のウェブログ
新生児の授乳障害
新生児の授乳障害と上唇小帯切除、舌小帯切除の話。
母乳がでなくて、新生児が母乳を飲むことができなければ、問題が起こる。授乳時の下うち音や乳頭痛があれば、授乳が適切ではない可能性がある。これにより健康に育つことができなくなったり、母乳からミルクに変更して、疝痛や逆流を起こしたりする。他にも管閉塞、疼痛、扁平乳頭、乳頭の傷、乳腺炎など。
空気嚥下は、ギリシャ語で「空気を食べる」ということに由来する言葉だが、授乳障害の経験があるこどもはしばしば空気を飲み込む。空気嚥下により腹部膨張が起こり、おくび(げっぷ)や腸内にガスがたまる(鼓腸)。
頻繁に長時間泣いたりする疝痛は、健康な新生児にも起こりうる。逆流や胃食道逆流症は幼児にもみられ、激痛や不快感を感じる。
上唇小帯短縮症や舌小帯短縮症も上記の原因になり得る。上唇小帯や舌小帯の短縮症のせいで、授乳がうまくいかないと、乳児に空気嚥下が起こり、ミルクが十分飲めなくなる。
上唇小帯短縮症や舌小帯短縮症を治療した50人以上の幼児で、胃食道逆流症が有意に改善した。
多くの幼児が胃食道逆流症になっている。内科医は総合テストを推奨し、処方した。母乳が原因であるという場合もあったが、ほ乳瓶に変更しても改善されなかった。外科的に小帯切除を行うと、授乳がうまくいった。
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授乳がうまくいかないときは、小帯切除で改善する場合もあるようです。
Clinical Implications: Infants suffering from colic or reflux symptoms may benefit from a dental examination to check for lip-tie and tongue-tie.
2014-04-01