歯科医 東のウェブログ
糖尿病と歯みがき
糖尿病のひとは、特に歯みがきすべきです。
3.7億人の糖尿病患者のうち、アメリカ人が5%を占めている。
国際糖尿病連合(IDF)によると2013年の時点で、糖尿病の患者数は3.8億にであり(有病率は8.3%)、
中国が一番多く、アメリカは3番目2440万人で5%を占める。日本は、10番目に多く、720万人である。
糖尿病患者は毎年増えている。糖尿病患者は、歯周病のリスクが高い。成人の糖尿病患者は、毎日歯間ブラシを使用しないと、歯周病が悪化する。
ニューヨーク大学の研究者が、国民健康栄養調査を分析して、30歳以上の糖尿病患者のうちどれくらいが、歯間部の清掃をしているのかを調べた。573人の糖尿病を自己申告した人が被験者。
41%が歯間部を掃除していない。25%が毎日歯間部の清掃をしている。
歯間部の清掃をしているグループの特徴は、女性で、歯周病既往歴があり、洗口液を使用している。
この所見は、糖尿病でない成人の歯間ブラシに関する調査と類似している。
女性は、男性より、お口のケアが丁寧であるという傾向がある。
歯周病の治療歴があるひとは、時間と費用を使ってきているので、毎日歯間の掃除をするひとが多い。
糖尿病のひとは、お口の健康と全身の健康との関連を知らない。
Strauss, S., Stefanou, L.: Interdental Cleaning Among Persons with Diabetes: Relationships with Individual Characteristics. Int J Dent Hygiene 12: 127-132.
2014-08-23