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キシリトールと歯周病
キシリトールは虫歯だけでなく、歯周病にも効果があるかも。
歯周病では、細菌が分泌するプロテイナーゼで、健康な結合組織と歯槽骨が破壊されてしまう。
歯肉縁下の細菌は、内毒素を分泌し、それが組織の感染と炎症反応を引き起こす。
結合組織と歯槽骨破壊で最大のものは、細菌がリポポリサッカライドを放出して、免疫応答で白血球が放出するサイトカインによるものである。歯周病での結合組織と歯槽骨の破壊に関連する2つのサイトカインは、インターロイキン1(IL-1)と腫瘍壊死因子α(TNF)である。
キシリトールは、ストレプトコッカスミュータンスの成長と酸産生を阻害する。しかし歯周病原菌への効果についてはほとんど知られていない。韓国の釜山大学校の口腔細菌学の研究者が、ポリホリモナスジンジバリスのサイトカイン発現に関してのキシリトールの効果を調べた。
細菌を嫌気性培養し、リポポリサッカライドを抽出し、マクロファージ培養に加えた。
2時間後と4時間後のIL-1とTNF-αの発現を測定した。
キシリトールの影響をテストするために、キシリトールを1%, 2%, 4%, 8%の濃度で用意して、マクロファファージに作用させてから、Pg.由来のリポポリサッカライドに作用させた。
キシリトールを作用させたものは、IL-1とTNF-αの産性の減少が認められた。
8%濃度が有意に細胞を死滅させずにサイトカイン発現を阻害した。Pg.の成長を阻害することも示された。
このことは、天然甘味料のキシリトールは、細菌の増殖とサイトカイン発現を抑えて、歯周病をコントロールするというか臨床的な効果があることが示唆している。
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歯周病にもキシリトールは効果あるかもということですね。
Han, S., Jeong, S., Chung, J.: Xylitol Inhibits Infl ammatory Cytokine Expression Induced by Lipopolysaccharide from Porphyromonas Gingivalis. Clin Diagn Lab Immunol 11: 1285-1291, 2005.
2015-01-31