歯科医 東のウェブログ
酸っぱいキャンディーは歯を溶かす
あんまり好きなものばかり食べるのも考え物です。
最近、子供が食べる酸っぱいキャンディーが量も種類も増加している。極端な味を売りにしている製品もある。
低pHのキャンディーや飲料、食物は、子供の酸蝕症を増加させる。
酸っぱいキャンディーは歯によくないとこどもにいうかわりに、ある歯科衛生士が子供たちに実験をみせることにした。その経験が将来のキャンディーを選ぶときに影響するだろうと考えた。
被験者は7歳から14歳までの子供のいる母親で、酸っぱいキャンディーの歯への影響を説明した。
ベースラインでの問診で、好きなキャンディーを質問して、ガム、チョコレート、酸っぱいキャンディー、グミのうちどれが一番歯によくないのかを質問した。3番目の問診は、酸っぱいキャンディーを食べ後に、ブラッシングかフロスか、洗口液か、水でのうがいか、またはなにもしないのうちどれをすべきかを質問した。
こどもの唾液のpHを測定した。8人中6人が、pH=7で、2人がpH=6であった。
酸っぱいキャンディーをお湯に入れ、pHを測定した。pHは1.5から3であった。
2種類の酸っぱいキャンディーを溶けるまでなめてからpHを測定した。ひとりがpH=4で、8人がpH=5で、3人がpH=6であった。
スライドで、pHと酸っぱいキャンディーについて説明した。
10日後、子供に再度問診した。2人だけが酸っぱいキャンディーをまだ食べていたが、全員が食べたくなくなったと答えた。
Wilde, S.: Would Kids Choose a Different Type of Candy After Seeing What Sour Candy Can Do to Their Teeth? OHU Action Research, 3A-14, 2014.
2014-11-09