歯科医 東のウェブログ
自分の口臭が分かる
People can smell their own bad breath
Romano, F., Pigella, E., Guzzi, N., Aimetti, M.: Patients’ Self- Assessment of Oral Malodour and Its Relationship with Organoleptic Scores and Oral Conditions. Int J Dent Hygiene 8: 41-16, 2010.
口臭は、食片、血液、細菌、上皮細胞などが腐敗して、揮発性硫黄化合物が遊離されるせいである。
今までの研究によれば、ひとは自分の口臭を過剰に意識しすぎるし、自分の口臭を自分で判断するのはできないということである。自分で正確に自分の息を調べる能力を評価する研究はほとんどない。
イタリアのトリノ大学の研究者が、口臭を治したい人180人について調べた。患者は口臭テストの前に、朝から12時間、歯を磨かずに、洗口剤を使わずに、ガムをかまずに、タバコも吸わずに歯学部に報告に来るように指示された。スパイシーフードを48時間避けて、3時間は飲み物も避けるように指示された。
自分の臭いを嗅ぐのに、手で口元を覆い、息を吐き出し、鼻で吸うという方法をとった。患者は口臭に0から5までの点数をつけた。官能検査が行われた。患者がチューブを加えて息を出して、判定者がその臭いを嗅ぐ。歯周病の臨床的検査値も記録された。
口臭は患者の94%に認められた。患者はふつう、口臭を大げさに感じすぎ、自己テストと官能検査が一致したのは38%だった。官能試験は臨床検査と相関があったが、自己テストのスコアとは相関がなかった。臨床検査の中でBOPが、口臭といちばん相関があった。
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ややこしい検査を受けなくても、歯周病検査を歯科医院でやれば、わかるということだなぁ。