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超音波スケーラーよりEr:YAGレーザーの方が痛みが少ない
Less pain with Er:YAG laser compared to sonic scaler
Braun, A., Jepsen, S., Deimling, D., Ratka-Krüger, P.: Subjective Intensity of Pain During Supportive Periodontal Treatment Using a Sonic Scaler or an Er:YAG Laser. J Clin Perio 37: 340-345, 2010.
歯肉縁下のバイオフィルムと歯石の除去は、感染のコントロールは歯周病治療のゴールである。超音波スケーラーはこの歯周病治療で、重要な機器になった。レーザーは使われ始めたばかりだ。歯石取りが痛かった経験があると、治療に気が進まなくなる。
ドイツの2つの歯科大の研究者が、超音波スケーラーとレーザーとを使って、痛みの研究をした。ボン大学とフライブルグ大学で治療を受けた患者がスケーリング治療後に痛みを0から10の点数で報告する。40人の患者はこの研究の中で、一方はKavoのSonicflexソニックスケーラーを使って、もう一方はKavoのKEY3 Er:YAGレーザーを使って保存的な歯周病治療を受けた後で、5mmでBOP+の歯が2本あった。
さらに11人の患者、治療中にスイッチを手に持って、痛みをコンピュータに記録した。この方法は治療中のすべての種類の痛みのレベルを記録する。アナログ指標として、治療後に一番痛かったものを測定もした。
ソニックスケーラーより、レーザーで歯肉縁下のバイオフィルムを除去したほうが痛みが少なかった。ブリーディングスコアは、3ヶ月の時点でどちらも同じように減少した。3ヶ月で85%から50%になった。
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次はYAGレーザーかなぁ。