歯科医 東のウェブログ
歯周病と前立腺炎は類似の発生機序である
Perio and prostatitis share similar pathogenesis
Joshi, N., Bissada, N., Bodner, D., MacLeenan, G., Narendran, S., Jurevic, R., Skillicorn, R. Association Between Periodontal Disease and Prostate-Specific Antigen Levels in Chronic Prostatitis Patients. J Perio 81: 864-869, 2010.
前立腺特異抗原PSAは、前立腺の上皮細胞によって合成され、精液の塊のたんぱく質ゲルを溶解させ、運動精子を受精のために遊離させる。前立腺の炎症のせいでPSAレベルが上がり、上皮細胞の統合が壊れてPSAが血中に漏れ出し、実際のPSAの産出量より多くあらわれてしまう。
1998年の文献によると、男性の8%で前立腺炎がある。歯周病と同じく、グラム陰性菌が炎症性のサイトカインと関係している。
歯周病と前立腺炎に関係があるかどうかを調べるために、クリーブランドのケースウエスタンリザーブ大学の医科と歯科の研究者が小さな試験的研究をデザインして、歯周病の検査指標と、PSAレベルと針生検によって得られた標本で決めた前立腺炎の重篤度とを比較した。
35人を検査して、中等度の前立腺炎ではアタッチメントレベルは同じで、重度の前立腺炎ではアタッチメントレベルは2.7mm大きかった。
---
もっと人数を増やせばいいんだけど。