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おくちのピアスをすると歯周病になる?
おくちのピアスと歯周病は関係あるのでしょうか?
刺青やピアスなどの身体改造は何世紀もの間多くの文化で行われてきた。今日、口腔内のピアスがある階層や年齢層で流行してきている。舌と口唇が一番多い場所である。直後の合併症としては、腫脹、痛み、しゃべりにくい、咀嚼障害、嚥下障害、上気道閉塞、血行障害や神経麻痺、感染などがある。歯の問題としては、摩耗、破折、退縮がある。
ブラジルのMinas Gerisにある連邦大学の研究者が60人の舌ピアスのグループとコントロールとして120人の舌ピアスをしていないグループとを比較した。患者は年齢が13歳から28歳までで、ブラジルの社会的地位の低い地域に属している。臨床検査を受けて、アンケートに答えてもらった。
ピアスは大部分が金属製で、13%がシリコンを含んだもので、15%がプラスチックを含んだものであった。ピアスをしている患者の43%が装着してから2年以下で、43%が2年から4年で、8%が4年以上であった。グループの半分が、ピアスを咬む癖があり、75%がピアスをがたがたさせる癖がある。直後の合併症を37%が訴えており、20%が歯の破折をした。下顎舌側の歯肉退縮が、舌ピアスにより多くみられた。舌ピアスは歯肉退縮が18倍おこりやすかった。
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Pires, I., Cota, L., Oliveira, A., Costa, J., Costa, F.: Association Between Periodontal Condition and Use of Tongue Piercing: A Case-Control Study. J Clin Perio 37: 712-718, 2010.