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SRPと抗菌薬の併用
SRPと抗菌薬の併用は、いつも効果的ですか?
歯肉縁下の細菌性バイオフィルムと根面沈着物を除去することは、中等度から重度の歯周炎の治療で、外科療法、非外科療法にかかわらず、第一のゴールである。SRPを達成する期間は、1週間に1クワドラントまたは2日間でフルマウスをやってしまう方法がある。2つの方法は、似たような臨床結果を示すので、どちらをとるかは患者、術者等の事情にもよる。
コロンビアのボゴタのPintificia大学の研究者が、クアドラントSRPとフルマウスSRPを抗菌薬の併用の有無で、治癒に差があるかどうかを比較した。対象は中等度から重度の歯周病患者29人。3つのグループがベースライン時と、治療後4週から6週後で検査を受けた。フルマウスSRPと抗菌薬を併用するグループは、どの抗菌薬を使うべきかを決めるために細菌感受性テストを行った。4人がアモキシリン875mgを1日2回服用し、6人がドキシサイクリン100mgを1日1回服用した。
3つのグループで有意差は認められなかった。すべてのグループでBOP、PPDに減少がみられた。抗菌薬を服用することで付加的なメリットは認められなかった。フルマウスSRPのグループは抗菌薬の有無にかかわらず、好気性菌の数が、クアドラントSRPグループより有意に少なくなっていた。
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広汎性侵襲性歯周炎では抗菌薬併用も考慮すべきだが、それ以外は併用しても効果はないかも。
Serrano, C., Torres, N., Bejarano, A., Caviedes, M., Castellanos, M.: Clinical and Microbiological Comparisons of Three Non- Surgical Protocols for the Initial Treatment of Chronic Periodontitis. J Inter Academy of Perio 13: 17-26, 2011.
2011-03-30