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10代のタバコとブラッシング
10代の喫煙率はどのくらいでしょうか?
喫煙は全身疾患と同じく歯周病に対しても重要なリスクファクターである。他のリスクファクターは口腔衛生状態が悪いことがある。この2つのリスクファクターは若年齢に始まると、死ぬまで続いてしまうことが多い。
フィンランドのタンペレ大学の研究者が12ページ85問のアンケートを使って、10代のひとから喫煙と日々のブラッシングについてデータを集めた。人口動態の質問も含まれていた。被験者はフィンランドの大規模健康研究の一部である。
調査票が9853人の14歳、16歳、18歳に送付され、5643人から返送があった(65%)。女子の返送率が73%で、男子の返送率が57%であった。
毎日の喫煙は、14歳で10%、16歳で25%、18歳で33%だった。14歳と16歳では女子の喫煙率が高かった。18歳では喫煙率の男女差はなかった。
すべての年齢グループで男子に比べて女子が一日1回以上の歯磨きをしている率が高かった。毎日喫煙していて、かつ一日2回以下のブラッシングの割合は、14歳で7%、16歳で18%、18歳で22%だった。喫煙とブラッシング不足という2つの不健康な週間は、フィンランドの10代の歯周病のリスクを高くしていることが示唆された。
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10代からタバコを吸う率は案外高いものです。
Honkala, S., Honkala, E., Newton, T., Rimpelä, A.: Toothbrushing and Smoking Among Adolescents - Aggregation of Health Damaging Behaviours. J Clin Perio 38: 442-448, 2011.
2011-08-12