歯科医 東のウェブログ
リステリンを洗浄液に使う
歯石除去の時にリステリンを使うと効き目はあるのでしょうか。
非外科的な歯周病治療のゴールは、PPDと出血を減らし、すべての歯周ポケットを健康な状態にすることである。慢性歯周病でのSRP処置は、いつも歯周ポケットを5mm以下にできるとは限らない。残存した歯周ポケットはリスクとなる。
サンパウロ大学の研究者が、洗浄液としてリステリンクールミントと色つきのコントロールを使用して、超音波スケーラーでSRPを行った。被験者は64人で、4回から6回超音波スケーラーとハンドスケーラーでSRPを受けた。４週間後、再検査して、まだ5mm以上が、4ヶ所から10ヶ所あった。これをベースラインとした。
被験者はリステリンまたはコントロール液を洗浄液としてランダムに使用して、歯周ポケットが残存している部分を超音波スケーリングを受けた。洗浄液にA、Bと印をつけた。６ヶ月の研究が終了するまでだれもどちらにリステリンが入っているのかを知らせられなかった。歯周病検査を4週、６週、２４週で行った。
すべてのデータを比較すると、プロービング値、アタッチメントレベル、歯肉退縮、BOPで、テストグループとコントロールとの間に違いは認められなかった。初期にポケットが7mm以上あった部位についてのみわずかな違いが認められた。リステリングループがPPDの減少が0.65mm多くて、アタッチメントゲインが0.77mm多かった。5mm以上の部位の結果はレポートされていなかった。
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すごく悪い部位には使ってもいいかもしれないくらいのもの。
Feng, H., Bernado, C., et al.: Subgingival Ultrasonic Instrumentation of Residual Pockets Irrigated with Essential Oils: A Randomized Controlled Trial. J Clin Perio 38: 637-643, 2011.
2011-10-06