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歯周外科後の鎮痛薬
貼薬型の痛み止めは歯周外科後によく効きます。
ケトロラック(商品名Toradol)は非ステロイド性消炎鎮痛薬である。注射か経口投与されるが胃腸障害が副作用で起きる。胃腸障害を避けるために、経皮投与、点眼薬として、または洗口薬としてなどの他の投与方法が研究された。新しい投与方法は、口腔内貼薬で2つの生物接着高分子が使われている。ハイドロキシプロピルメチルセルロースとポリアクリル酸である。
サウジアラビアのリアドのキングサウド大学の研究者がケトロラック30mg含有の新しい接着性の貼薬をテストした。68人対象に遊離歯肉移植部位にテスト薬とプラセボ薬を使った。テストグループは術直後にケトロラック貼薬を行った。コントロールグループは直後にプラセボ薬を使った。痛いのレベルがVASスケールで0から10までで、かすかな痛みは0から4として、中等度が5から7として、非常に痛いというものが7以上とした。
外科処置直後の痛みスコアは両グループとも7.7。
テストグループは1時間後5.2、2時間後と3時間後3.4、4時間後は2.0で、それ以降はほとんど痛みがなかった。
コントロールグループは維持看護7.8、2時間後5.63、混じてんで、コントロール貼薬をケトロラックに交換した。1時間後3.4、5時間後2.5に下がり、48時間後は痛みはほとんどなくなった。
Hal-Hezaimi, K., Al-Askar, M., Selamhe, Z., Fu, J., Alsarra, I., Wang, H.: Evaluation of Novel Adhesive Film Containing Ketorolac for Post-Surgery Pain Control: A Safety and Efficacy Study. J Perio 82: 963- 968, 2011.
2011-10-03