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歯肉縁下のデブライドメント
エアーポリッシング
歯周病患者は歯肉縁下の細菌叢をコントロールするためにメンテナンスに来院する。通常、キュレットまたは超音波スケーラーを使用する。グリシン粉末を使用したエアーポリッシャーで歯肉縁下にアプローチする新しい方法がある。
スエーデンのイェーテボリ大学の研究者が超音波スケーラーと、グリシン粉末のポリッシャーを歯肉縁下のクリーニングで比較した。被験者は、異なるクアドラントで5-8mmのEPPが2ヶ所以上あるメンテナンス患者で、期間は2ヶ月。コントロールは、EMS Piezon Masterというピエゾ型のスケーラーで、75%の出力で注水しながら使用した。テストグループは、新しいEMS Air-Flowというエアーポリッシャーで、グリシン粉末をしようした。
細菌サンプル採取は、治療前、治療直後、2日後、14日後に行った。歯周病検査を治療前、14日後、60日後に行った。被験者は20人で、1クアドラントをエアポリッシャーで行い、別の1クアドラントを超音波スケーラーで行った。
両グループとも治療直後、2日後で歯肉縁下の細菌が有意に減少した。14日後に、歯肉縁下の細菌はベースラインに戻った。
EPPとBOPは両グループとも有意に減少した。快適さを質問すると、エアポリッシャーの方が超音波スケーラーより快適ということだった。
Wennström, J., Dahlén, G., Ramberg, P.: Subgingival Debridement of Periodontal Pockets by Air Polishing in Comparison with Ultrasonic Instrumentation during Maintenance Therapy. J Perio 38: 820-827, 2011.
2011-11-20