ひがし歯科

口臭が気になるひとは歯科で相談してみてください。

おくちは目立つ部分ですので、気になると陽気に振る舞えなくなりがちです。
そのケースレポート。

口臭は歯周病で起こるよくないことのひとつで、社会生活で問題になってくる。
施設に入っているひとを対象に、口腔内清掃が口臭を減らし、QOLを高めたというケースレポートがある。

36歳のオランダ人は3歳の時に肥満と診断を受け、やや精神遅滞傾向であった。最終学歴は特殊教育の2年生までであった。直近のの歯科検診で、侵襲性歯周炎により、全てを抜歯するという治療計画となった。

口臭がひどいので、施設のスタッフや他の入居者が彼を避けるようになり、歯科衛生士に診てもらうようにいわれた。歯科衛生士が口腔内衛生指導を行った。

初診で、彼はふさぎ込んでおり、だらしない風采だった。
3週間後、歯科衛生士が診察すると、プラークと炎症はほとんどなく、重度の口臭も認められなかった。風采も変化していた。清潔で、服装にも気を使い、陽気であった。

2度目の診療のあとに、歯科衛生士指導の前後でのQOLについて、患者がアンケートに答えた。
治療前は、引きこもりがちで、口臭を恥じていた。
いまや彼の態度は改善して、口腔衛生習慣を変えて、とうとう何をどのようにすべきかわかったと言っている。

Buunk-Werkoven, Y., Dijkstra-le Clercq, M., Verheggen-Udding, E., de Jong, N., Spreen, M.: Halitosis and Oral Health-Related Quality of Life: A Case Report. Int J Dent Hygiene 10: 3-8, 2-12.

2012-12-15

• QOL

個別のブラッシング指導 伝統食への回帰