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大学1年生のお口の状態
大学1年生のお口の状態。
大学1年生の健康パターン
自己効力感は、自分がこれが達成できるという自信の尺度である。ヒトには、仕事をやり遂げたり、目標に到達する能力がある。自己効力感は、多くの健康問題で重要な役割を果たす。しかし口腔の健康と自己効力感の関係について考える学生はほとんどない。
岡山大学の研究者が、書面でのアンケートの回答と歯肉炎指数を比較して、口腔の健康と自己効力感を評価した。被験者は大学1年生2111人。男性1197人、女性914人。工学部のため男性が多い。
歯肉炎はBOPの割合で診断した。自己効力感の測定以外に、質問は、毎日のブラッシング、フロッシング、歯科受診について。
他の母集団の研究と類似していて、女性の方が出血もプラークも少なかった。80%が1日2回以上ブラッシングしていた。
定期的なフロス使用の割合は5%で、定期的に歯科受診しているひとは14%であった。
BOPの割合は29%で、女性が28%、男性が30%であった。
自己効力感が高いことは、口腔衛生状態がよいこととBOPの減少と相関していた。
Mizutani, S., Ekuni, Furuta, Tomofuji, T.m, Irie, K., Azuma, T., Kojima, A., Nagase, J., Iwasaki, Y., Morita, M.: Effects of Self-Efficacy on Oral Health Behaviours and Gingival Health in University Students Ages 18-19- Years-Old. J Clin Perio 39: 844-849, 2012.
2013-01-16