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口臭のための唾液検査
安い口臭の検査はありませんか。
口臭はよくある悩みで、歯科で治療するのがいちばんである。
揮発性硫化化合物は広く研究されてきており、硫化水素レベル、メチルメルカプタンレベルをチェアサイドで測定できる。しかし機器が高価である。
揮発性硫化化合物に加えて、プトレッシンやカダベリンのようなポリアミンも口臭の原因となっている。
ポリアミン類の唾液レベルは口臭と有意に相関がある。
ベルギーのルーベンカトリック大学の研究者が、チェアサイドでの唾液検査で、口臭測定を行う方法に信頼性があるかどうかを評価した。被験者は男性50人、女性50人。被験者は、研究開始の2ヶ月前に被験者は書面で指導を受けた。研究テストの2日前から香辛料の効いた食品をとらないように。さらにテストの12時間前からはアルコールやコーヒーも禁止。予約の日の朝には、ミント、ガム、歯磨剤、洗口液、香水を使用しないように。タバコは禁止。
研究テストの日、呼気が測定された。
1)官能検査
2)ガスクロマトグラフィー
3)アミン類を測定する新しい唾液検査。白から暗赤色まで10段階の色の変化で測定する。
舌苔と臨床検査も記録した。官能検査では、52人の被験者が、中等度から重度の口臭があった。唾液検査の結果との比較には、有意に相関があった。
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非現実的な高価な機器が不要になるかもしれません。
Dadamio, J., Van Tornout, M., Vancauwenberghe, F., Frederico, R., Dekyser, C., Quirynen, M.: Clinical Utility of a Novel Colorimetric Chair Side Test for Oral Malodour. J Clin Perio 39: 645- 650, 2012
2013-01-06