歯科医 東のウェブログ
新しいプローブ
光ファイバーセンサー付のプローブ。
何年もの間、自動で歯周組織プロービングをする多くの試みがなされてきたが、マニュアルプローブがいまだ臨床で一番使われている。東京医科歯科大学の研究者が、マニュアルプローブを改良して、プロービング値を記録するために光ファイバーセンサーをつけた。標準的なマニュアルプローブと測定値の正確さを比較した。
光ファイバーセンサーは、マニュアルプローブの外部を覆う形で、長さ8mm.歯肉溝に挿入すると、センサー部が歯肉炎で止まり、プローブが進むと逆に戻る。スプリングが利用されている。
スライドした長さを光ファイバーセンサーで計測してPCに記録する。
この研究では、プロービング値とブリーディングスコアを中等度から重度歯周炎の患者6人で測定した。各クアドラントの第一大臼歯を6点法で測定した。比較のために1週間後に出力した。
平均値は、マニュアルプローブが3.03mm, 光ファイバーセンサー付きは3.08mm。
7mm以上のポケットでは、光ファイバーセンサー付きでは、追随できなかった。
スライドシステムのせいかもしれない。
Ishihata, k., Wakabayashi, N., Wadachi, J., Akizuki, T., Izumi, Y., Takakuda, K., Igarashi Y.: Reproducibility of Probing Depth Measurement by an Experimental Periodontal Probe Incorporating Optical Fiber. J Perio 83:(2)222-227, 2011
2013-07-19