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フッ素入り歯磨き粉
フッ素入りの歯磨剤(歯磨き粉)は効果的です。
むし歯予防にはフッ素が効きますというのはいまや日本人ではだれでも知っていることです。どれくらい効きますか？という話。
フッ素入りの歯磨剤(歯磨き粉)は、アメリカでは1950年代から使われており、今日では、広く普及して、推奨されている。
さまざまなフッ素濃度の歯磨剤の比較のランダム化試験レビューがコクランレビューで行われている。1955年から2009年までの間にイギリスと、アメリカで発表された研究をレビューしている。研究期間は、最小が12ヶ月で、最長が7年間。分析は３年に近いものに集中させた。被験者は16歳までの子供。75本の論文で、83の独立した試験が含まれている。
440/500/550ppmの濃度のフッ素はむし歯予防のためにはプラセボ薬と比較して、効果を認めなかった。
1000/1055/1250ppmの濃度のフッ素の歯磨剤は、プラセボ薬と比較して、23%のむし歯予防の効果が認められた。
濃度が高いほど、むし歯予防の効果は高かった。この方法は、"予防分画"と呼ばれ、むし歯予防のためのテストグループとコントロールの両方の効果を比較して計算される。
この方法は、フッ素入り歯磨剤の予防効果をより正確に表していると考えられている。
６歳以下のこどもを対象とした歯面塗布方法でのフッ素の効果についての分析もされている。
フッ素症に関して、フッ素入りの歯磨剤でのブラッシングの頻度とフッ素濃度の間に関連に相関は認められなかった。
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日本で市販されているものでは、フッ素濃度900ppmの製品を使ってください。むし歯が23%減らせます。これだけしっかりしたデータがあるものはありません。健康食品と比べてください。
Wong, M., Clarkson, J., Glenny, A., Lo, E., Marinho, V., Tsang, B., Walsh, T., Worthington, H.: Cochrane Reviews on the Benefits/Risks of Fluoride Toothpastes. J Dent Res 90(5):573-579, 2011.
2013-11-08