歯科医 東のウェブログ
乳歯は水平に磨く！
乳歯のブラッシングの話。
ブラッシング不足は虫歯のリスクファクターと考えられている。ブラッシングの効果は、ブラッシングの頻度とブラッシングの技術の両方による。子供にも数種類の磨き方は教えられる。
スクラビング法は、単純な横磨き、縦磨き、回転磨きを含んでいる。さらに複雑な動きは、バス法やロール法がある。国際齒科学会は、ブラッシングの方法と頻度について、様々な方法を推奨している。
パリの研究者が、ブラッシング方法と頻度について、システマチックレビューを行った。その効果の判定には、プラークスコアを使用した。534本の論文を調べて、6本の論文を残した。
乳歯に特化した2本の論文によれば、ロール法より水平磨きのほうが有効であった。
このことは、子供が単独でブラッシングする場合や親のみが子供のを歯をブラッシングする場合にはその通りであった。混合歯列では、水平ブラッシングは、子供が単独でブラッシングするより親がブラッシングする方が効果的であった。混合歯列の後期では、水平ブラッシング、バス法、ロール法には違いは認められなかった。
ブラッシング頻度に関して測定した研究はなかった。歯科協会のウエブサイトを調べても、アメリカとヨーロッパのサイトでは、特定のブラッシング方法を推奨していなかったが、1日２回はブラッシングするように推奨していた。
フランスでは６歳以下のこどもには水平ブラッシングを推奨しており、
６歳から８歳までは、水平ブラッシングとロール法を、９歳以上ではロール法を推奨している。
ニュージーランドでは、バス法が一般的に推奨されており、子供には水平ブラッシングを推奨している。
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子供には、水平スクラビング法がお薦めで、永久歯になるとバス法の応用がお薦めです。
まずは歯科医院で、磨き残しがどれだけあるのか調べてもらいましょう。その後、磨き残しを減らす方法を教えてもらいましょう。
Muller-Bolla, M., Courson, F.: Toothbrushing Methods to Use in Children: A Systematic Review. Oral Health Prev Dent 11: 341-347, 2013
2014-04-09