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無煙タバコは歯肉退縮を引き起こすか?
Does smokeless tobacco cause recession?
Chu, Y., Tatakis, D., Wee, A.: Smokeless Tobacco Use And Periodontal Health in Rural Male Population. J Perio. 81: 848-854, 2010.
喫煙は歯周病のいちばん大きなリスクファクターである。喫煙の歯周組織の健康への影響は多数研究されてきたが、無煙タバコについては同じような注意は払われていない。無煙タバコは人口の約4.5%が使用しており、いなかのほうに行けば男性では10%にもなる。
南カリフォルニア大学、オハイオ州立大学、ネブラスカ大学の研究者が73人の喫煙者のグループで調査をした。すべて男性で2つのアパラチア地方のオハイオコミュニティと進行中の大規模な臨床試験の一部として行った。患者はそれぞれ無煙タバコによって片側だけの角化症になっている。この部位の歯肉退縮と、反対側の歯肉退縮とを比較した。
角化症のある部位は20%に歯肉退縮が認められ、ない部位は10%であった。角化症のある部位についての歯肉退縮の比較には有意差が認められたが、0.5mmなので、臨床的には問題ないのかもしれない。
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いままで無煙タバコは歯肉退縮を起こすと言われていたが、この研究ではほんの少しということ。
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