歯科医 東のウェブログ
お口のガンのスクリーニングテスト
口のガンが心配だったらどうやって調べるのでしょうか？
2008年のデータでは、口腔癌患者は35000人であり、7500人が亡くなっている。ViziLite Plus with TBlueとVELscopeは、開業医にはすぐに分からない病変を鑑別するための口腔癌のスクリーニングテストとして開発された。インドのMoti Lal Nehru医科大学の研究者がこの２つの簡易システムを比較した。
研究はインドのある地域の病院で行われた。合計258人の患者が、歯科の治療台のライトで検査され、ルーティーンの予後観察以外にはとくに観察する必要を認めないと決めるほど、臨床的に無害であることが確認された。患者は無作為にViziLite Plus with TBlueとVELscopeの検査に振り分けられた。全員が生検を受けた。
ViziLiteシステムは102人の患者で使用された。生検では軽度の異形性が1例、中等度の異形性２例、癌が１例あった。はViziLiteでも視診だけでも完全に正しく鑑別できなかった。ViziLiteは98症例から74症例の良性腫瘍を陰性であると正しく鑑別できた。陽性の24症例を良性腫瘍であると鑑別した。
VELscopeは156人の患者に使用された。生検では異形成が11症例で、癌が１症例であった。VELscopeは、5症例の異形成と１症例の癌を鑑別できた、半数を正しく鑑別できたことになる。VELscopeは、144の陰性の症例のうち56症例を12の陽性症例のうち6症例を正しく鑑別した。
88症例のVELscopeでの陽性は、実際は良性腫瘍だった。
Mehrotra, R., Singh, M., Thomas, S., et al: A Cross-Sectional Study Evaluating Chemiluminescence and Autofluorescence in the Detection of Clinically Innocuous Precancerous and Cancerous Oral Lesions. JADA 141: 151- 156, 2010.
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前癌病変や腫瘍を臨床医が見つけるのは非常に難しい。VELscopeは癌を見つけるのに有益であると考えてよいが、悪性腫瘍でないものを、悪性と鑑別してしまうことがある。