歯科医 東のウェブログ
歯ブラシの毛の固さ
歯茎から血が出るひとには柔らかい毛の歯ブラシがベストです。
口腔バイオフォルムは、虫歯と歯周病の第一の原因である。歯ブラシで物理的に頬側、舌側の歯面のバイオフォルムを除去する事がベストである。ドイツのウィッテン大学の研究者が、プラーク除去と歯肉出血と歯肉へのダメージを調べるために、異なった毛の硬さの手用歯ブラシを比較した。グラクソスミスクラインのDr.Bestという手用歯ブラシをソフト、ミディアム、ハードの3種類使用した。120人の健康なボランティアがこの8週の研究に参加した。被験者は1日2回、2分間ブラッシングするように指導された。
4週間後、8週間後、プラークレベルはすべてのグループで減少した。プラークレベルの減少にカンしては、ハードタイプの歯ブラシがややよかった。ソフトタイプの歯ブラシは出血を有意に減少させたが、ハードタイプの歯ブラシでは出血は増えた。ミディアムタイプの歯ブラシはソフトタイプとハードタイプの間であった。ソフトタイプの歯ブラシは、歯肉縁下に痛みなく届くので、出血が減少したと考えられる。
歯肉側の歯の摩耗は、ハードタイプの歯ブラシで平均20症例、ミディアムタイプで6症例、ソフトタイプで2症例だった。
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ハードタイプの歯ブラシは、平坦な歯面のプラークは一番除去できるが、ソフトタイプと比べると歯が摩耗してしまう。歯肉出血数も増える。
Zimmer, S., Öztürk, M., Barthel, C., Bizhang, M., Jordan, R.: Cleaning Efficacy and Soft Tissue Trauma After Use of Manual Toothbrushes with Different Bristle Stiffness. J Perio 82: 267-271, 2011.
2011-05-18