歯科医 東のウェブログ
看護師と歯周病
看護師も歯周病のスクリーニングをするべきです。
外科医のDavid Satcherが2000年に「口腔の健康と全身の健康はわけて考えられない。口腔は感染の入り口であり、口腔組織への感染が、身体の他の部位に広がってしまう可能性がある」ということを指摘して以来、研究者は口腔と全身との関係を認めている。口腔感染と全身との関連について、医科や歯科の学会誌においてエビデンスが増加しているにもかかわらず、医科での従事者は、その慣例についての情報や実践が欠落している。内科のインターンについて研究で、歯周病と全身との関連についての、検査や議論するための準備ができていないことわかった。たった2%しか歯周病の検査をしていなかった。
ミズーリ大学カンザスシティー校の研究者が、医療技術提供者のなかで歯周病の患者をスクリーニングしたいかという調査を行った。看護師は、患者を口腔と全身との関連がテーマの議論に参加してもらいたいので、看護師が多かった。女性の健康会議に参加のうち200人にアンケート用紙を渡し、137人から回答があった。歯周病の知識、全身との関連、他の価値ある態度、意見、臨床技術、スクリーニングして歯周病専門医に紹介する能力などが含まれていた。
回答の90%以上が平均15年の経験を持つ看護師であった。22%がルーチンとして歯周病のスクリーニングをしており、その方法に自信をもっていた。
Ward, A., Cobb, C., Kelly, P., Walker, M., Williams, K.: Application of the Theory of Planned Behavior to Nurse Practitioners’ Understanding of the Periodontal Disease- Systemic Link. J Perio 81: 1805-1813, 2010.
2011-02-17