ひがし歯科

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侵襲性歯周炎への対策

歯を失わないようにするために、指定された定期検診の間隔は守りましょう。

侵襲性歯周炎(AgP)は、早期発症性歯周炎や限局性若年性歯周炎とも呼ばれていたが、急速にアタッチメントロスと歯槽骨吸収が進行するまれな疾患である。若年者に発症し、若いうちに歯をすべて失う。
侵襲性歯周炎(AgP)は家族性があり、人口の1%弱に発症している。治療は慢性歯周炎の治療と同じで、SRP, 外科的SRP, 口腔衛生指導である。

ドイツのハイデルベルグ大学の研究者が、侵襲性歯周炎(AgP)の治療の後に抜歯になるリスクを調べた。被験者は、1992年から2005年まで大学病院の歯周病科で治療を受けてきた患者。84人の患者が再検査に同意した。歯周病検査を行い、過去の検査結果をサポーティブペリオドンタルセラピーSPTの間隔を決めるために評価して、歯の喪失があるかどうかを調べた。

AgP患者の半分弱がSPTの次の年に歯を喪失しており、3本以上喪失したひともいた。治療後に合計133本の歯(0.6%)を喪失した。高卒のひとのほうが大卒のひとより多く喪失した。喫煙により喪失のリスクは増加した。定期的にSPTを受けているひとは、歯の喪失が減る傾向があった。全身的な疾患があるひとの方が歯を喪失しやすかった。再発は24%にみられた。

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AgPの治療後は、歯を失わないように、禁煙するべきだし、歯科医に指定されたメンテナンス間隔を守るべきである。

Bäumer, A., Sayed, N., Reitmeir, P., Eickholz, P., Pretzl, B.: Patient-Related Risk Factors for Tooth Loss in Aggressive Periodontitis After Active Periodontal Therapy. J Clin Perio 38: 347-354, 2011.

2011-05-21 歯面への黒い着色 親が歯周病だと子供も歯周病?
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